【2021年最新版】SDGs、6次産業化って何?現役農学生が農業の知っておくべき重要用語を徹底解説!
こんにちは、現役大学生ゆっこ(@yukko__korokoro)です。
こう思う方も多いかもしれません。
SDGsって実際何のためにあるのか、わかりにくいですよね。
今回は、就活や時事ネタを押さえるためにも使える重要なSDGsにまつわる用語を、現役農学生がわかりやすく紹介します!
SDGs
SDGsとは、「持続可能な開発目標(Sutainable Development Goals)」の略称で、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のことです。
2015年の国連サミットで全会一致で採決され、途上国含めた全加盟国が取り組んでいます。
SDGsの内容
17のゴールが設定され、それを具体化した169のターゲットから構成されています。
下のロゴでは、SDGsのゴールが示されています。
SDGsのゴールは、具体的に3つの観点に分類できます。
あらゆる社会問題に対し「持続的な形で解決すること」を目標としてSDGsは作られました。
国連の目標だし、私たちの生活にはあまり関係ないんじゃない?
一見、国際的で私たちには関係しないように見えますよね。しかし、多くの企業はSDGsの目標をもとに、働き方改革や女性推進などを進めています。SDGsを理解することは今必須の知識だと言えるでしょう。
日本での取組み
上で見てきた課題の中には、途上国での課題や日本では達成されている課題も含まれていますよね。
そのため、2016年12月に日本政府は日本独自の「SDGs実施指針」を作りました。
SDGs実施指針の中には、8つの優先課題が示されています。
そして、毎年この8つの優先課題に対して、推進される具体的な政策をまとめた「SDGsアクションプラン」というものが公表されます。
「SDGsアクションプラン2021」では、今までのアクションプランに大きく変化が見られました。
2018~2020年までのアクションプラン
2.SDGsを原動力とした地方創生、強靭かつ環境にやさしい魅力的なまちづくり
3.SDGsの担い手としての次世代・女性のエンパワーメント
アクションプラン2021
なんだかわかりにくいですが、2021年からは今までの対策+コロナ感染症対策を含んだアクションプランになっていると言えます。
農業との関係性って?
SDGsの大体のイメージを解説しましたが、具体的にどのような取組みがなされているのでしょうか?
ここからは、現役農学生がSDGsと農業の関係性を詳しく解説します!
スマート農業
スマート農業を知っているアナタは農業に詳しいと言えるでしょう。
スマート農業とは、AIやIoTなどの技術を活用した新しい農業です!
などといったことが可能となります。
このスマート農業を推進するため、2019年度からスマート農業実証プロジェクトが開始されました。
予算が割かれており、国全体で推進しています。
六次産業化
この重要用語も知っていたら上級者であること間違いなし!
六次産業化とは、一次・二次・三次産業を融合することで新たな付加価値を生み出そうという取組みです。
一次×二次×三次=六次産業
※かける(×)ではなく、足す(+)という説もあります。
具体的に説明すると、地域の農業者が農産物を地域で生産・加工・販売等を行うという取組みです。
生産側が、ジャムを作って販売すること、農家レストランを経営すること、農家民宿を行うことなど…これらすべてが六次産業化の一例です!
六次産業化によって、これらが見込まれています。
再生エネルギー・新エネルギーの利用
最近話題のエネルギー問題。
実は、農業部門にも新たな動きが見られるんです!
農作物を施設で栽培する際、多くのエネルギーを消費しています。
そこで、省エネルギー型の生産管理や、設備導入をすることでの温室効果ガス削減が取り組まれています。
また、太陽光を農業生産+発電で共有するタイプの太陽光発電、地域資源の間伐材や木くずを用いたバイオマス発電などの導入が進められています。
環境保護
実は畜産業が環境に大きな影響を与えているということはご存じでしょうか?
なんと、畜産業から排出される二酸化炭素やメタンガスの排出量は全体の約14.5%にあたります。
この値は車や飛行機、船舶など交通機関から1年間に排出される量に匹敵します。
畜産業の排出量は以下の理由からです。
①豚肉1㎏生産当たりCO₂7.8㎏、牛肉1㎏当たりCO₂23.1㎏排出
②牛のげっぷに含まれるメタン量
③家畜のふん尿
畜産の環境問題を解決するためには、①②肉の消費量を減らすor③家畜のふん尿問題を解決するしかないですよね。
①②を解決するためには、私たちはビーガンやベジタリアンになるしかありませんし、畜産業に関わる方からの反発もあるでしょう。
そのため、③家畜のふん尿の処理を適切に行うことを推進されています。
ふん尿を適切に処理しなければ、地下水汚濁や水道水源の汚染を引き起こしてしまいます。
そのため、ふん尿を単に積み上げるのではなく、ふん尿を還元し肥料として利用できるような取組みがより推進されています。
食品廃棄物・食品ロスの削減
食品廃棄物や食品ロスは、よく聞く言葉ですよね。
日本の食品ロスは1年間で約612万トン。これは東京ドーム5つ分にあたるそうです。
実はこの値、世界で6番目に多いんです。
アジアではワースト1位となっています。
食品ロスと一口で言いますが、事業系食品ロスと家庭系食品ロスの2種類あります。
一つ目の事業系食品ロスは、スーパーやコンビニでの売れ残りや、飲食店での食べ残しといった食品ロスのこと。
それに対し家庭系食品ロスは、家庭での料理の作りすぎによる食べ残しや食べずに捨ててしまう食品、料理の際の皮の剥きすぎなどが含まれます。
食品ロスを減らしていくためには、企業や飲食店、個人がそれぞれ工夫をして取り組まなければなりませんね。
- 賞味期限の緩和
- 季節商品の需要に合わせた販売
- 飲食店での食べきりの推進
- 食べ残しの持ち帰り
- 個人レベルでの食品ロスを減らす努力
食品ロスを減らすため、これらの取組みが推進されています。
まとめ
今回は、SDGsの取組みと農業との関係性を紹介しました!
書表記が不十分だったところもあるかと思いますが、農業を勉強する身として、さらに知識を深める必要があるなと痛感しました…。
今回の記事が、少しでもSDGsや農業への理解に役立ちましたら幸いです!
持続可能な社会にするために、自分に出来ることを今一度探してみるのも良いかもしれませんね。
ここまでお読みいただきありがとうございました!
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